~幻のように~

月



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十四夜

これは夢の中なのでしょうか

起きているときでさえ、夢を見ているようなの なんだか、たよりなくなっていく自分の感覚

とてもやさしく、あなたはいつも包んでいてくれるから

全身の力をあずけて、溶けていく・・・

すべてを忘れてなにもない静かなところへと・・・

雑踏の音が、遠くへ消えていくこのときが好き終わりのない闇を、漂いながら流れていく

恐いものなんて、何もないわ・・・

そう言って、笑いながら瞳をそらすたとえ強がりでも・・・

こんな夜は、一瞬の幻でも許してしまいたくなる

信じてる・・・・ありきたりの言葉は言わない

今、感じる体温がすべてだから・・・

グラスを一気に飲み干して
顔を上げていく・・・

たとえ幻でも、あなただけ・・・







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