またひとり

月



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十三夜

今夜も、いつもと同じ静かな時が流れていきますね、あの日と同じ雨は降り続くけど、違うことと言えば、あなたがいない

今夜は雨も、やさしく抱いてはくれないみたいです・・・

あなたの声が、今も私のそばで響いている

そして、心が悲鳴をあげて青い涙を流し続ける、瞳からは涙なんて流れはしないのに、あなたがそばにいてくれるなら、なにも欲しいものなどあるはずもない

ただ、あなたの愛の中、幸せに揺れていたこんな時が来るともしらずに・・・

強くなりたかった・・・

どんなことにも揺れないで、一人でもしっかりと立っていられるほどにあなたが、いなくても笑っていられるように・・・

乾いた瞳で、夜の中を迷い続けるあなたの香りを探して・・・

もう、どんなに疲れても抱きしめてくれる胸はないのにこのまま、消えて行けるなら・・・

手のひらから流れていく、雨は、少しずつ波紋を広げて、あなたの元へと届くように・・・

強くなりたい・・・

あなたがいなければ、強くはなれないみたい

もう、笑顔になる事もない・・・







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